ワールドサッカー狂喜乱舞 -30ページ目

史上最悪の大虐殺

 12世紀後半、中央アジアの乾燥した地域で、ある一つの凶暴な力が息づき始めていた。これまでは辺境遊牧民族として、他の勢力からは何の関心もなく、見向きもされなかったその弱小種族は、今後数十年足らずの間に、世界中のあらゆる諸民族に、経験したことのない大災難とはかり知れない悲劇と恐怖をもたらすことになるとは誰が予想し得ただろうか?
 
 その指導者チンギス・ハンが全権を掌握した時、その恐るべき力はものすごい速度で周辺諸民族に向けられ、果ては世界中のあらゆる国々にまで、途方もない被害と悲劇と恐怖を与えていったのである。
    
 この限りない大虐殺と破壊はたちまちニュースとして各地に広まって行き、ウイグル、契丹、高麗・・・といった国々はかなりの貢ぎ物とともに完全服従を申し出た。   
 やがて、西夏、カラ・キタイも一瞬に服する一方、金、宋の2代帝国をも倒し中国全土を配下においたモンゴル軍は嵐のごとく西にその鉾先を向け始めた。属国各地からは徴兵がなされ、モンゴル軍の規模は20万を下らぬ大軍団にふくらんでいた。その間、実に数百万単位のおびただしい人間が殺されたと言われている。

 当時5000万人ほどいた中国の人口がわずか30年後にした調査によると約900万人ほどになってしまったというから虐殺の規模がうかがい知れる。
 その怒濤のようなパワーは何ものも止めることは出来ず、人々はいたずらに無知と恐怖から混乱を招き、来るべき残虐な殺戮をただ待つしかなかったのである。 
 
 サマルカンド攻略では、捕虜を矢面にして戦わせて逃げる者あれば容赦なく背後より射殺した。
 結局、1年は持ちこたえられると思われたサマルカンドはわずか5日で陥落し、数十人の工芸職人を除き後の70万人は、男女、子供問わず、皆殺しにされたのである。

 バルフ市においては、市民が貢物を持って降伏したにもかかわらず、いかなる哀訴もききいれられることなく80万の住民、老人、女子供、犬猫にいたるまで、およそ生命のあるものすべてを殺し尽くして一晩で市を廃虚にならしめたのである。
 バルフ市は当時最大の都市の一つで、壮麗なモスク、宮殿があふれていたが、現在でも、無人の殺伐とした廃虚のままになっている。

 その際、数を記録するために遺体の片耳を切り落として集め、死骸は積み上げて男・女・子供の3つのピラミッドを作ったという。
 それでも、死体の山の中に隠れて生き延びる者がいたので、ニシャブールを落とした時は、遺体から首を切りはなし、積み重ねて、巨大な首のピラミッドをつくったという。

 こうしてモンゴル軍が疾風のごとく西進するにつれ、中央アジアからイラン全土にかけてのあらゆる都市が完膚なき破壊と大殺戮の憂き目に合い、無人の廃虚と変わり果てていったのである。
 
 この悪魔の軍隊は日本にも2度攻めてきた。もしも、日本列島が大陸にもう少し近い位置にあるか陸続きであったなら、たちどころに蹂躙され、報復の破壊と大虐殺の目にあっていたに違いない。なぜならば、時の執権北条時宗は2度もモンゴルの使者を切り捨てているのである。そうなれば、その後の日本史はずいぶんと変わった経路をたどったことだろう。

 チンギス・ハンとその子供らは侵略戦争の論理を打ち立てて実践し、世界史上まれに見る大殺戮と破壊の限りを尽くしたのである。侵略戦争において、人間に本来内在する残忍性、怪物性をことごとく証明したと言えるだろう。

未納3兄弟

440万人。国民年金の保険料を2年以上にわたって全く納めていない人が2003年度末で過去最悪に達した。

加入者の5人に1人が恒常的に未納だったというから驚きだ。さらに低所得で納付を免除されたり、学生で納付を猶予された人など、制度にそって保険料を納めていない人が、未納者とほぼ同数の439万人いるという。

両方を合わせると加入者全体の約40%が全く保険料を納めていないことになる。このままでは未納者が過半数を超えることも考えられる。

年金制度を改革しようとしていた政府の中に多くの保険料未納者が居り、その中には大臣や党首まで含まれていた。

我が大学卒の唯一の政治家であった管直人氏はそれを機に失脚してしまった。残念。

年金を使って無駄使いばかりしている社会保険庁を見ていると将来払った保険料が返ってくるのか不安になるが、社会的立場のある方は払っておいたほうがよいのでは。


インテルFWランキング

インテルの大のファンということでここ近年に活躍したFWの選手を勝手にランキング。

1位 アルバロ・レコバ…唯我独尊。ボールをもったら簡単には放さない。強烈な左足とスピードを武器に好調時には手が付けられない。が、試合から消えてしまうこともしばしば。記憶に残るプレーが多く個人的に好きなので1位。
2位 クリスチャン・ヴィエリ…重戦車。パワーとテクニックを併せ持ち、空中戦では無類の強さを発揮。ここ5年インテルのエースとしてチームを支えてきた。私生活も派手。とっかえひっかえモデルと浮名を流している。
3位 ロナウド…言わずと知れた天才。移籍1シーズン目から爆発的なスピードとテクニックで得点を量産した。しかし、膝に大怪我を負い在籍した多くのシーズンを棒に振った。W杯で復活したと思いきやレアルに移籍してしまった。監督に「戦術はロナウド」と言わしめるほどの存在だったが。優勝に導くことはできなかった。
4位 ロベルト・バッジョ…イタリアの至宝。ファンタジスタとはこの人のための言葉である。予測不可能なプレーでファンを酔わせた。インテルでは不遇の時を過ごしたが出場したときには極上のプレーを披露した。
5位 アドリアーノ…現在世界最高のFWの一人。この男を一人で止めることのできるDFはほとんどいない。

これで渋滞知らず?

全国すべての道路の渋滞情報を自動車のカーナビゲーションシステムに配信するサービスが2007年にも始まる。乗用車やタクシーなどから位置や速度の情報を集め、渋滞情報を作成するソフトウェアを経済産業省が官民で開発するというもので、今まで主要な道路に限られていた渋滞情報が地方の道路や都市部の裏道でも分かるようになる。

道路情報の提供や道案内で交通に革命を起こしたカーナビゲーションシステム。知らない道でも迷わずにたどり着くことができるということで爆発的に普及し、今やカーナビが付いているというのは当たり前になっている。

そんなカーナビが進化する。地方や裏道の渋滞情報まで教えてくれるようになるという。幹線道路が混雑しているので裏道に回ったらもっと混んでいた…といった失敗がなくなるということか。一分一秒を争っている朝の通勤者にはありがたいサービスとなるだろう。

多くの車に搭載されているカーナビだが、それが付いた教習車というのは聞いたことがない。カーナビに目がいってしまい不注意での事故なども多く発生している。全車とは言わないがカーナビ車を用意し、カーナビ教習というプログラムを実施することで正しいカーナビの使い方や、使う際の注意点を学ぶことで事故の減少に繋がるのではないだろうか。

偽一万円札

年末年始に日本全国の神社などで偽一万円札が使われた。札番号が同一のものが数多く発見され、透かしなどがなく判別の容易だという点で素人がカラーコピーなどを利用してつくったのではないかという見方が強い。

対策として受け取る際に必ず透かしがあるかどうかを確認するということが呼びかけられている。最近では「透かしの確認させていただきます」などとレジの前に書いてあるコンビニも増えてきている。

しかし、もし実際に自分が支払ったお札の透かしを確認されたとしたら、なにか疑いをかけられたようでいい気はしないであろう。海外では当たり前の行為だが、お客様第一主義の日本ではいままで行われて来なかった。少なくとも自分は確認されたことはない。

お客を尊重しすぎるあまり逆に騙されてしまうのだから悲しいものである。しかし、一部の他の国のように来店したお客よりも自分達の会話を優先したり、言葉が通じないとあからさまに嫌な顔をするようでは気持ちよく食事もできない。

そういえばニューヨークのチャイナタウンで伝票投げつけられたっけ…。

懲役13年でサイコーですか?

法の華。「サイコーですかー?」を合言葉に信者を集め、修行代として多額の金銭を騙し取り詐欺罪に問われていた元代表の福永法源(本名・輝義)の諭告求刑公判が東京地裁で行われた。

検察側は「病苦を抱える患者などの心理につけ込んだ卑劣な犯行で首謀者である被告の刑事責任は極めて重大」とし懲役13年を求刑した。

海外では誰しもが自分の信仰する宗教があり、それはごく当たり前のことである。しかし、日本では宗教という言葉を聞いただけで「騙し」「危ない」などといった悪いイメージが存在する。

それは国民に宗教の信者が少ないということに付け加え、悪しき宗教団体の存在があるからに他ならないだろう。今回裁判が行われた法の華、そしてあの殺人テロ組織という一面を持ち合わせていたオウム真理教。

精神的・肉体的に追い詰められ神に救いの手を求めた人が悪しき宗教団体の甘い言葉に騙され、決して豊ではない自分の財産の多くをその宗教団体につぎ込んでいく。そして建てられる金の仏像、広大な施設。そしてその多くは教祖の私費として消えていく。

人を正しき道に導くはずの宗教。まずこの世にはびこる宗教の名を騙った詐欺集団の道を正してはくれないか。

ニューヨークでの熱い出来事

ニューヨークでボストン行きのバスに乗ろうと待っていると、隣に座っていた黒人の老人が「Are you Japanese?」と話しかけてきた。つたない英語でニューヨークは最高のところだ、などと話していると何やら財布から小さなメモのようなものを取り出し、それを手渡して「All Japanese is my friend.You can visit me anytime.」と、そこには住所らしきものが書かれていた。「Really!?」である。オーバーな私のリアクションに笑いながら彼は「もうバスが来る時間だ。」と私を促した。私は「いつの日か必ず訪れるよ!」と彼と固く握手をしバスに乗り込んだ。何でだろうという思いよりも、とにかく熱い気持ちになったのを覚えている。

今冷静になってみると、あのおじいさんは会った日本人皆に住所を渡しているのかなとか昔に日本人に親切にされたのかななどといったことを考えるが、その時はそこで会っただけの観光客に尋ねて来いと言ってしまえる彼の懐の深さを感じ、何かこみ上げてくるものがあったのだ。世界ウルルン滞在記の別れの際の涙の理由が少し分かった。

6億円は安いのか?

200億円という地裁判決から一転6億円(遅延損害金を含め8億円)で和解された「発明の対価」。「青色発光ダイオード(LED)」の開発者である中村修二氏とかつての勤務先である日亜化学との間で争われていた発明対価に対する訴訟問題は中村氏の「日本の司法制度は腐ってる!」という怒りの記者会見で幕を閉じた。

対価が6億円になったことは中村氏の完全な敗北という見方が強い。たしかに和解金の大部分が税金と裁判費用で消えるというから敗北という言葉を使うのが相応なのかもしれない。

しかし、裁判費用や税金という話は抜きに考えたとき、この和解金は本当に安いのだろうか?

中村氏は形はどうあれ日亜化学に入社し研究を行ってきた。会社の設備を用い、会社の出す研究費によって開発を進め作り出されたのが「世紀の発明」だったというわけである。

もし中村氏の研究が実を結ばずに多大な研究費が無駄になってしまったとして、中村氏はその会社の損失となる研究費を払わなければならないのか。社員の出した損失は会社がまかない、社員の作り出した利益は会社が得る。それが企業とそこで雇われている社員との間で存在しているルールというものなのではないだろうか。

たしかに日亜化学が謝礼として払った2万円という金額には問題がある。2万円では携帯電話の新機種に機種変することもできないし、家族で美味しいものを食べに行ったら終わりである。

しかし、損失を出しても自分は被害を受けずに、利益が出た時にだけ我がもの顔でその収益を得るというのでは話がうますぎはしないか。

大学の憂鬱

国公立大学の志願者倍率が前年の5.3倍から5.0倍と0.3ポイント低下した。1990年に共通一次試験が大学入試センター試験に衣替えして以来、過去最低を記録した。少子化の影響で志願者は26,300人減少した。

大学入学志願者は今後も減少を続け、2007年には「大学全入時代」をむかえる。選びさえしなければ誰もが大学に入学できることになる。

そして難関大学との定員割れ大学の格差は今以上に広がっていくであろう。人気薄の大学は学生獲得競争に迫られている。あの手この手を使い入学者を集めようと必死である。

神奈川県の産能大学は湘南ベルマーレ(Jリーグ2部)と提携を結び、正規の授業科目である『スポーツビジネス実践講座』の運営など協力・共同事業を展開している。さらにユニフォーム(胸)スポンサーとなり、相互支援関係の強化を図っている。つまりはJリーグのチームを使って大学の宣伝を行っているのである。他にも電車内に広告を出している大学が多い。

入学者の低下により大学の経営は傾き死活問題に繋がるというのは分かるが、ビジネスの要素を強め入学者の確保に努める姿は本来あるべき教育の場の提供とはかけ離れてはいないか。

絶対に負けられない戦い

とにかくワールドカップ予選の中継に力を入れるテレビ朝日。試合が近づくと連日「絶対に負けられない戦い」と銘打ってとにかく騒ぎ立てる。応援団長にsmapの香取慎吾を起用しミーハーファンを取り込もうと必死である。その結果、テレビ朝日史上最高視聴率をたたき出した。

ではその内容はというと、印象に強く残ったのはあの松木さんの解説。かつてJリーグのヴェルディ川崎で監督として黄金期をつくった人物とは思えないものであった。北朝鮮の精度の低いセンタリングに「あーっ!!」といちいち叫び声をあげ、見てる側としてもおいおいっと突っ込んでしまうことがたびたびあった。

思い返してみるとあの奇跡的な逆転劇を繰り返し優勝したアジアカップの解説も松木さんが担当していた。そのときも彼は解説そっちのけで「まだあきらめてはいけませんよ!」などと1人のファンとして声援を送っていた。

サッカーを純粋に楽しみたいという玄人にとってあの松木さんの解説、いや応援は耳障りなものかもしれない。しかし、多くの国民が注目し応援する日本代表の試合を盛り上げ一緒に応援するという意味で彼は試合の観戦に興奮と臨場感を与えてくれる。

解説や実況というのはスポーツの歴史的瞬間の一部となる。気分や試合の内容によって時にふさわしくないということもある。それらのことを考えたとき副音声での違ったテンション、違う切り口での実況や解説が必要となるであろう。

そういえば2000年のシドニーオリンピックのサッカーの予選第一試合、対南アフリカ戦で「ゴール!ゴール!」と何十回も連呼し試合をぶち壊したアナウンサーがいたっけ。確か名前は船越…。